Power of aiko

 熱気であふれたライブハウス、汗かいて、胸がいっぱいです。
 余韻がさめない体に残した、熱のわけ。
 aiko Live Tour「Love Like Rock Vol.3」にいってきました!場所は仙台駅東口にあるZepp Sendai
 aikoライブは初めて。大好きだったのにこれが初めて。もっと前から来るべきだったわーとライブが進むにつれて、その想いをつよくしました。この2週間くらいは彼女の曲を片っぱしから繰り返し聴いて、それもまた幸せな時間だったのですが。生で実感してしまったら、指の先、爪の先、細胞のすみずみまで幸せになった夜でした。かぜっぴきも一発で治ります。
 「ありがとうな〜」「ほんまに来てくれてありがとう」と何度も何度も言葉にする彼女に、その何百倍もありがとうを返したいと思いました。だって思っていたってあんなに素直に口にするって、誰にだってできることじゃないから。会場に降るあいこのありがとうやファンの一人一人に応える声は、愛のことばだったように思うのです。あのことばで幸せに包まれる人がどんなにいるか。あの小さな手や体で会場すべての人をぐっとひきよせ、抱きしめてくれるような温かさを持っていて。底なしの羽毛布団みたいに柔らかく受けとめる母性もすごく感じるんですよね。それもまた彼女の魅力。
 髪を切って、ふわふわのパーマで跳ねる、走る、うたうaikoに見惚れ。その歌ごえにも話ごえにも、胸が打たれっぱなしで。それにしてもほんっとかわいい。可愛すぎて…ため息。どんな表情も声の抑揚もすべてがいとおしくなる、みていて元気になれる。すごい女性だなあ。あんな風にいつまでもいられたらな、そしてあんな風な30歳になりたいって、女の子としては憧れます。
 カップルもそうだけど(どんなLiveでもわりと女子率が高いのに)男子が多くて、しかも元気で!aikoファンはなんだかみんな可愛い人たちばかりでした。開場前に、時間を潰していると「あの子もいくんだな」ってわかる女の子たちがちらほら。混雑した会場内のロッカーや出入り口でも、みんな思いやりがあってすごくきゅんとしました。見た目も中身もかわいいのがaikoファンの目印といった印象。
 音楽にも触れましょう。選曲どんなんがくるんだろう?と楽しみにしていた心を満たしてくれる演奏にも感激でした。昔のものから最近のものまで幅広く、ツアータイトルどおりのロックなものもあればしっとりと響く曲もちりばめられて。はじめて目の前でaikoの歌を感じることができて、どの曲も私には素晴しかった。
 「彼の落書き」「Power of Love」あたりはもう体から溢れんばかりに楽しくて。「キラキラ」「スター」といった新しい曲も、近くで聞くとまったくちがうのです。しっかりと私の中で広がりをもちました。「この曲はしっかり芯をもってないと唄えない」とふれた「それだけ」は、あいこ自信がすきなこと大切なひとを思い浮かべてと言っていたとおり、誰にでもあるたった一つの胸の宝物に手を当てるような一曲。私も、あの曲がみちびいてくれた感情に素直に、胸に浮かぶこととステージのかすかなライトの下の彼女を時が止まったようにみつめていました。そしてラストに近づいたところで「アンドロメダ」歌詞のなかのさよならが正にこのライブの終わりがきてしまうことを、感じさせて淋しかったのと。でも清々しく吹き抜ける風のような、前向きな別れをゆびきりしたみたいで。涙をふいて笑顔でさよならする、そんな明日へのパワーをこの曲からもらった気がした。
 バンドメンバーが去った後も、あいこは笑ってそこからまた話が始まって。修学旅行の夜のノリで夜が明けるまであいこと話したいと願ってしまう。たしかに楽しい時間は早いものだけれど、でもそれに勝る充実感が消えないのです。あいこの心からの呼びかけは、こうしてちゃんと残っています。心温まるどころか心の温泉といったぐあいでのぼせ気味です。次も必ずや行きたいです。最後に「あいこ、ありがとう」って大きな声で言えてよかった。ライブ中何度も胸でありがとうって言いたくて堪らなかったから。
 ライブ後も胸がいっぱいすぎて、気持は半分どっかへいってしまって、オムライス食べるのに小1時間かかってしまった。水もぐびぐび飲んで、夢のような気持ちよさですぐに眠れた。