イメージの色

 似合う色あい 重ねた色の混ざり合うのと、そのひとの放つ柔らかさがはっとする程美しくみせていたり。
 例えば服のように身に纏うものだと、そういうイメージが伝わりやすいかな?


 何度も思い出す光景には つよく色の印象が残っていることが多い。

 それは あの人といたからなのか、私が決めつけてしまった妄想だろうか。

 夏が好きな季節だとか、スイカが好きな食べ物じゃないんだけど、

 そうやって 焼きついてはなれない色の1つを表現してみたら

 「透夏」となった。

 丸くて大きなスイカを、きもちよく半分に割ったときの澄んだあかい色。

 それをさらにうすーくしたら、向こうが透けて見えるようなみずみずしい果実の質感。

 あかい実を食べて皮に近づくと、白く薄くなっていく色。

 そんなような色なのです。


 私にとったら、鮮やかで小さな記憶の欠片を日々の生活のなかに溶かしておきたい。
 そういうのが今はちょうどいい