夕闇走り抜けるバスで街へと向かう。後ろの席に座って、この時間の数人だけのがらんとした車内を渡る風、虚ろに眺めながら。きもちよい。
 …ずっとすきだった人がバス嫌いだったんだけど、このポッカリと不思議な感覚に陥るバスに手をひいて彼を乗せたら、ちょっとその考えを見直してくれるんじゃないかって、思ったりする。…
 川面にともる灯篭にかわる車の列。
 もう夜に染まった街は、昨日までのジットリした暑さとはうって変わって爽やか。交差する人波にも風が自由に泳いで、涼しさをまとう。解き放たれた気がして、嬉しくなる。こんなにきもちよくて伸びがしたくなるのは、あたしだけだろうか。
 HMVでお姉ちゃんと待ち合わせ。念願のミスチルと、視聴したら「ばらいろポップ」も連れて帰りたくなって購入。家帰ったら、じっくり聴こう。
 ごはんを食べに行く。すごい眺めのお店。夜景がきれいとか書かれていても、ついつい身をのりだしてしまう。高い所ってすきだ。
 料理もおいしかった。韮チーズちぢみ と 仙台牛の炙りにぎり が特に。ちぢみは家でも作ってみよう。焼加減と生地のモチモチ感とチーズがさらっと合っていた。糸唐辛子が生地に混ぜてあったり。コチジャンベースのタレを何でのばしていたかも気になるところ、梅っぽく感じたけれどお酢だったのかな。 色々食べてみたくて、でもふたりでお腹いっぱい。トマトのおでんも気になった。
 夜道を帰るなんてこともあまり出来ないから、嬉しくて、明かりが目に優しかった。


 ベッドにごろんとして、「四次元 Four Dimensions」を聴く。
 夜中に聴いても、音は身体中に響きわたってくるんだね。