風邪引いたりどっか痛かったりするだけで、心まで弱ってくる。それまでは負けるもんかと、むしろ健康なときよりテキパキとこなしてみたりして。なのに「よくないことになってしまった」と、認識した途端に力が抜けちゃう。べろんべろんに酔っ払ってるくせに、家まではどうにか保って保って、倒れこむ。みたいな。
 力抜けちゃったそのときに、ひとの手をかりられるようでありたい。一人で塞いでないで、肩にもたれてもいいんだって嬉しくおもえるように。体重の少しでも預けられるように。
 あたしはどうだったかな。そのときに、あったかい毛布かお粥か何かに、なれたのだろうか。


 ことばが飛びたったあとでも、気になって気になって仕方がないよ。考えるときりがない。