夜風がうそみたいにここちよい、すぐに眠ってしまうんじゃなく、しばらくベッドの上でごろごろジタバタしてるのが なんかすき。


 温泉(もうちょっと詳しくいうと、ストーンバスと岩盤浴)から戻っても、クーラーさえかけなければ手足が冷えることもなくなって。塗り薬もすっかり要らなくなって全部捨てた。ステロイドでベッタベタになってた服は着てみた瞬間にチクチクして、迷わず捨てた。ジーンズを捨てなければならなかったのは、たまらなく惜しい気持ちになった。


 お陰で、家で着る服がなくなった。外に着ていく服もわずかだけど犠牲になった。 ごめんねとも思ったんだけど、薬から離れられなかったこの7、8年間新しいのを買ってもだめにしてしまうからと家では同じものをずっと着ていて、買わなかった。だから捨ててしまってもいい訳じゃないけど、すっぱりと区切りがついたことにお礼を言いたくなった。
 そんなこんなで、最低限の部屋着をすばやく揃えてみた。プチバトーのTシャツやコットン素材のキモチイイものや。それはそれは最高の着心地で、はじめて味わった感覚だった。

 そうしたら、部屋着がもっと欲しくなってしまった。ワンピースとパーカとスパッツをまず揃えようかなとおもう。もちろん外を自由に歩けるようになったら、新しいジーンズと新しい季節に染まる服も揃えてゆくたのしみが、待ってる。