さよならのタイミング。あまりにも急で、明るくきりだされてしまったら、勝手なもので軽くショックをうけたりして。
 「そういうもんかな」って前みたく、流せなくなっている。
 ひとりでに不穏の種をばら撒いているだけなんだろうな。
 けれどスカッと晴れたようなその人の顔がうかんだら、あっけなく終わった電話を右手に、とり残されたみたいでぽかんとしていた。


 画面には倖田來未情熱大陸をさいごまで観終わると、灰色の雲はきれていた。そのいきおいで開き直るように眠った。