ゆめから覚めると筋肉痛であちこち痛かった。寒すぎてへんな格好でねていたからかな。
 誰のゆめだったのか、もちろん覚えている。朝がまぶたをあげようと眩い白さを放っても、「あと、ちょっと…」と続きを見ていたかったほど。このまま嘘でも、その甘さに溺れていたいと。
 それでも顔を洗ったら、けろっとして朝御飯をたべた。
 今日はクリスマスの約束。そう今夜は電気を消したへやで、あの歌声を。この何年かはそれがクリスマスの愉しみでもあったのだと、干し柿をたべながら思った。