半年に1回位の仙台での診療の日。本当は10月に新横浜で診てもらう予定だったけれど、新幹線代を浮かせたいのと調子がいいので12月まで伸ばした。先生も7月に初めて受診したときの顔なんか覚えていないかも知れない。本当に自分でも別人になったみたいに落ち着いているから、すぐによしと言われた。飲み薬も軟膏も減りはしなかったけれど、穏やかな気持ちで今年も終えられる。
リセットはできるんだな。前にも見かけたり、話をした女の人(看護師さんか事務の人)もたぶん私のことを気付かない。見た目の良し悪しなんていうそんな小さな事で、何もかもは変わってゆけるのだ。でもそれは小さな事に反映された心のほうの作用なんだ。「考え方ひとつで…」っていうけどたしかにそういうこと。ただ考え方は内や外からやってくる色んな事に影響されて、ぐらぐらゆれるってこと。
定禅寺通り沿いにある小さな店のガラス戸の内側で光のページェントの点灯式をみた。風があってゆらゆら枝に付いた球がゆれていた。手を伸ばして画面におさめてみた、なんとなく送りたくなって。でもやめた。彼には届かないことも、まだまだ多いんだ。買ったばかりのコートが暖かい。